自宅で音を出さずに演奏練習ができるとして人気が高まっているデジタル管楽器、その中でもローランドのエアロフォンはサックスだけでなく、フルート、クラリネット、トランペットなどいろんな音色を楽しめるとして注目されています。
本記事では、ローランドのエアロフォン、AE-20とAE-30の違いについて解説します。
アコースティック(生音)ではできない楽しみ方と使い方ができるエアロフォン、初心者でも楽しめる魅力についてご紹介していきます。
結論だけ先に言うと、AE-20とAE-30の最大の違いはMIDI(ミディ)端子がついているかどうかです。
本文で詳しく書いていきますのでどうぞ。


AE-20とAE-30主な違い|ローランドエアロフォン

ローランドのエアロフォン、AE-20とAE-30の主な違いは音色数やボタン数のほか、最大の違いとしてMIDI(ミディ)端子の有無にあります。
デジタル管楽器としてサックスと同じように演奏ができるエアロフォン、音色を奏でて楽しむならMIDI非搭載のAE-20で充分ですが、演奏した音源をパソコンに取り込んだり編集したりするならMIDI端子搭載のAE-30という選び方です。
新世代スタンダード AE-20 | エアロフォンプロ AE-30 | |
内蔵音色 | 本体271音色 | 本体348音色 |
コントローラー | 11ボタン | 13ボタン※ |
MIDI端子 | 非搭載 | MIDI OUT/IN |
MIDI CONTROL | 非搭載 | 搭載 |
スマホ連携 | スマホで楽曲再生 アプリでリモコン操作 | スマホで楽曲再生 アプリでリモコン操作 |
価格帯 | 9万円前後 | 17万円前後 |
※AE-30のほうが2つボタンが多く、トランスポーズつまみとモーション・センサーが追加されています。
AE-20とAE-30で価格が倍ほど違うので、その使い道は歴然と違いますが、アルトサックスを買おうとすると軽く10万円は超えるので初心者向けにはAE-20の価格帯がぴったり。
ローランドのエアロフォンは楽天市場の楽器・音響機材ジャンル大賞で1位を獲得するくらい売れまくっているデジタル楽器です。レビューも★が4つ以上でコメントも好感触なものばかり。これからサックスを始めようとしているあなたが安心して買うことができます。
デジタルサックスとはいえ、実際のアルトサックス等と同じように使えます。
例えば、サックスだとアコースティックサックスと同じ指の配置で演奏することができます。


AE-20とAE-30基本的なスペックの違い

ローランドのエアロフォン、AE-20とAE-30の基本的なスペックの違いはほとんどなく、若干の消費電流の違いと大きさ、重さの違いのみです。
新世代スタンダード AE-20 | エアロフォンプロ AE-30 | |
Bluetooth | Ver 4.2 | Ver 4.2 |
ディスプレイ | 有機EL 128×32ドット | 有機EL 128×32ドット |
連続使用時間(電池) | 約6時間 | 約6時間 |
使用電池 | ニッケル水素 単三電池 6本 | 充電式ニッケル水素 単三電池 6本 |
消費電流 | 900mA | 915mA |
大きさ(幅×奥行×高さ) | 133×84×632mm | 133×84×687mm |
重さ | 1,100g | 1,140g |
アコースティックサックスの重さが軽いもので約1kg、重いもので約6kgなのでエアロフォンはかなり軽い部類に入ります。
エアロフォンAE-20とAE-30ではイヤホンやスピーカーなど入力端子と出力端子がついていますので、電子楽器を買うときは必ずチェックしておくといいです。
新世代スタンダード AE-20 | エアロフォンプロ AE-30 | |
接続端子 | PHONES端子(ステレオミニ) OUTPUT端子(ステレオ標準) USBタイプC | PHONES端子(ステレオミニ) OUTPUT端子(ステレオ標準) MIDI OUT/IN USBタイプC |
充電用 | DC IN端子 | DC IN端子 |
記憶メディア | USB タイプC | USB タイプC |
スピーカー | 2.8cm×2 | 2.8cm×2 |
スピーカー出力 | 1.5W×2 | 1.5W×2 |
音色や音楽性能に関しては、違いはありませんでした。
新世代スタンダード AE-20 | エアロフォンプロ AE-30 | |
音色(シーン) | シンセ・ハード・リード シンセ・ソフト・リード シンセ・パッド/ストリングス 木管楽器 金管楽器 弦楽器 民族楽器 鍵盤楽器 ギター、ベース ボイス、クワイヤ 打楽器、ドラム | シンセ・ハード・リード シンセ・ソフト・リード シンセ・パッド/ストリングス 木管楽器 金管楽器 弦楽器 民族楽器 鍵盤楽器 ギター、ベース ボイス、クワイヤ 打楽器、ドラム |
音色登録機能 | ユーザーシーン登録 | ユーザーシーン登録 |
サックス初心者にはAE-20がおすすめ
エアロフォンAE-20は、「初めてのウインドシンセ」にぴったりなモデル。難しい操作を覚えなくても、吹いたその瞬間から本格的なサウンドが楽しめるので、これから始めたい人でも安心して使えます。音源は上位モデルと同じZEN-Core+SuperNATURAL音源を搭載しているので、音のクオリティに妥協はなし。それでいて、操作性はシンプルにまとまっているから、機械に強くない人でも扱いやすいのが魅力です。
自宅での練習がメインという人にもAE-20は向いています。
スピーカーを内蔵しているのでアンプなしでも音が出せるし、ヘッドホンをつなげば夜間でも周囲を気にせず演奏できます。
「まずは気軽に始めてみたい」「でも音にはちゃんとこだわりたい」そんな人にこそ、AE-20はおすすめです。

音響機器と接続が必要な人はAE-30
エアロフォンAE-30は、「ウインドシンセで本気の表現を追求したい人」に向けたハイエンドモデル。音源はAE-20と同じZEN-Core+SuperNATURALですが、AE-30はそれをより細かくコントロールできる設計になっています。たとえば、追加された操作ボタンやスライダーを使えば、演奏中に音色の変化をリアルタイムで操作できたり、自分好みにパラメータを割り当てたりと、かなり自由度が高い。
さらに、AE-30にはBluetooth MIDIが搭載されているので、ケーブルなしでスマホやPCとワイヤレスに接続することも可能。
スタジオやステージで機材まわりをすっきりさせたいときに助かります。
そしてもうひとつ注目なのが、5ピンのMIDI IN/OUT端子を備えていること。
これによって外部MIDI音源やシンセとの連携がしやすくなり、DAWを使わずにハードウェア同士で完結するような環境も構築できます。

AE-20とAE-30違いまとめ|ローランドエアロフォン

AE-20とAE-30ではどちらも高音質で大きな違いはなく、どちらも選んでも息にしっかり反応するリアルな吹き心地と、豊かな音色はしっかり楽しめます。
ただし、細かいところを見ていくと、明確な違いがあり、AE-30は操作ボタンやスライダーが追加されていて、演奏中にリアルタイムで音色や表現を変化させる自由度が高く、よりプレイヤーの感性に応えてくれる設計になっています。
さらに、Bluetooth MIDIに対応しているので、スマホやPCとワイヤレスで接続できたり、5ピンのMIDI端子も搭載されていて、外部機器との連携もスムーズ。ステージやスタジオなど、演奏の幅を広げたい人には強い味方です。
一方のAE-20は、シンプルで扱いやすく、初心者でもすぐに演奏を楽しめる設計になっています。
音のクオリティはAE-30と同等ながら、機能は必要最小限に絞られていて、そのぶん価格も抑えめ。
「まずは気軽に始めてみたい」という人にはAE-20がぴったりで、「ウインドシンセを本気で使い込みたい」という人にはAE-30がフィットする、という感じ。
- MIDI端子・Bluetooth MIDI機能の有無
- 若干の大きさと重さ
- 音色とボタンの数
- エアロフォンAE-20
これからデジタル楽器で手軽に始めたい、でも音にはこどわりたい人向け - エアロフォンAE-30
音にこだわるのはもちろん、音響機材と接続して楽しみたい人向け


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