「HiKOKIのコードレス冷温庫、UL18DBとUL18DC・UL18DBAって何が違うの?」
アウトドアや建設現場で大人気のHiKOKI(ハイコーキ)コードレス冷温庫。でも、型番のアルファベット一字違いだけで「容量がまるで変わる」「冷蔵と保温が同時にできるかどうかが変わる」など、実は選び方に大きな差がある製品ラインナップです。
「25Lがいいのか18Lでいいのか」「UL18DBとUL18DBAは何が変わったのか」——この記事では、HiKOKI公式ページ・プレスリリース・複数の販売店情報をもとに正確に3モデルを比較・解説します。読み終わるころには、自分のシーンにぴったりの1台が迷わず選べます。
まず知っておきたい:UL18DB・UL18DC・UL18DBAの関係
3つの型番が並ぶと混乱しやすいので、まずポジションを整理します。
UL18DBは2021年6月に発売された25Lの初代モデルで、業界初の「2部屋モード(冷蔵と冷凍を同時に使える)」を引っ提げて登場しました。UL18DCはその翌年2022年6月、18Lのコンパクトモデルとして登場。UL18DBの機能を進化させつつ車載しやすいサイズになりました。UL18DBAは2023年2月、UL18DBをベースに使いやすさをブラッシュアップした25Lの改良版として発売されています。
つまり3モデルの関係は「UL18DB(初代25L)→ UL18DC(18Lコンパクト化・機能進化)→ UL18DBA(25L改良版)」です。現在はUL18DBの新品流通がほとんどなく、実質的な選択肢はUL18DC(18L)かUL18DBA(25L)の2択になります。
UL18DB・UL18DC・UL18DBAのスペック比較表
3モデルの違いを一覧で確認しましょう。特に重要な差分は太字で示しています。
| 比較項目 | UL18DB(初代) | UL18DC(18L) | UL18DBA(25L改良版) |
|---|---|---|---|
| 発売日 | 2021年6月 | 2022年6月 | 2023年2月 |
| 庫内容量 | 25L | 18L | 25L |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 653×340×450mm | 553×340×450mm (幅が10cm小さい) | 653×340×450mm(同じ) |
| 重量 | UL18DBより1.4kg重い | UL18DBより1.4kg軽い | — |
| 2部屋間の最大温度差 | 30℃(冷蔵と保温の同時使用不可) | 60℃(0℃と60℃が同時使用可) | 60℃(0℃と60℃が同時使用可) |
| DC12V出力ソケット | なし | あり(最大120W・蓄電池使用時のみ) | あり(最大120W・蓄電池使用時のみ) |
| USB-C端子(急速充電) | なし | あり(最大20W) | あり(最大20W) |
| USB-A端子 | あり | あり | あり |
| バッテリー充電時間 | 基準(最も長い) | 約1時間40分短縮 | さらに短縮(※詳細後述) |
| 付属バッテリー | BSL36B18(36V2.0Ah/18V4.0Ah) | BSL36B18(36V2.0Ah/18V4.0Ah) | BSL36B18X(第2世代マルチボルト蓄電池・36V4.0Ah/18V8.0Ah) |
| ドレンコック | 小径(水抜きが遅い) | 大口径(水抜き速い) | 大口径(水抜き速い) |
| バスケット最大設置数 | 3個まで | 2個まで | 2個まで |
| 500mLペットボトル収納本数(仕切板なし) | 立てて15本 | 立てて20本 | 立てて25本 |
| 2Lペットボトル収納本数(仕切板なし) | 立てて6本 | 立てて4本 | 立てて6本 |
| カラー展開 | アグレッシブグリーン、フォレストグリーン | アグレッシブグリーン、フォレストグリーン、サンドベージュ | フォレストグリーン、サンドベージュ |
| 本体のみ購入(蓄電池別売り) | 可(NMモデルあり) | 可(NMモデルあり) | 不可(バッテリーセットのみ) |
| 電源方式 | 3電源(蓄電池/AC100V/DC12V) | 3電源(同じ) | 3電源(同じ) |
| 温度設定範囲・段階 | -18℃〜60℃・17段階(5℃単位) | 同左 | 同左 |
| キャスター | 5インチゴム製 | 5インチゴム製(同じ) | 5インチゴム製(同じ) |
| 防水 | 生活防水(防沫形) | 生活防水(防沫形)(同じ) | 生活防水(防沫形)(同じ) |
UL18DBとUL18DCの違い:コンパクト化だけじゃない5つの進化
UL18DBとUL18DCは「容量が25Lから18Lになった」だけでなく、使い勝手に直結する5つの重要な改善が盛り込まれています。現在UL18DBの新品流通がほぼない状況ですが、手元にUL18DBをお持ちの方や、中古購入を検討している方のためにしっかり解説します。
① 2部屋間の最大温度差:30℃ → 60℃の大幅拡大
UL18DBの2部屋モードは「最大温度差30℃以内の設定まで」という制限がありました。例えば左室を0℃・右室を30℃に設定することはできましたが、冷蔵(5℃前後)と保温(60℃)を同時に使うことは不可能でした。
UL18DCではこの最大温度差が60℃にまで拡大。左室を0℃(冷蔵)に設定しつつ右室を60℃(保温)に設定することが可能になりました。「冷えたドリンクとあったかいお弁当を同時に1台で持ち歩く」——そんな夢のような使い方が、UL18DCから初めて実現しています。現場での冷たい飲み物とホットコーヒーを同時に管理したい方や、キャンプで料理の保温と飲み物の冷却を1台でこなしたい方に、この進化は特に大きなベネフィットをもたらします。
② 本体サイズ:幅が10cm(100mm)小さくなった
UL18DBの外形寸法は653×340×450mm。UL18DCは553×340×450mmと、幅方向に100mmコンパクトになり、重量もUL18DBより約1.4kg軽くなりました。
この10cmの差は、軽自動車やコンパクトカーへの積み込みやすさに直結します。ラゲッジスペースが限られるソロキャンパーや、通勤でコンパクトカーを使う建設現場の方にとって、幅10cmの違いは「積める・積めない」の分岐点になることもあります。「現場の車に毎日積み込む」という方にはUL18DCの軽量コンパクトさが毎日の作業を楽にしてくれます。
③ USB-C急速充電端子とDC12V出力の新搭載
UL18DBにはUSB-A端子のみ搭載でした。UL18DCではUSB-C端子(最大出力20W)とDC12V出力ソケット(最大120W)が新たに追加されています。
USB-C(最大20W)があれば最近のスマートフォンへの急速充電が可能です。DC12Vソケット(最大120W)を使えば、HiKOKI純正ケトル(別売)でお湯を沸かしたり、市販の12V対応のファンや電気毛布を接続することもできます。冷温庫が「ポータブル電源」としても機能するようになり、1台でアウトドアの快適さがグッと広がります。
④ バッテリー充電時間:約1時間40分の短縮
コンセントや車載電源に接続した状態でバッテリーを充電する際の充電時間が、UL18DCではUL18DBより約1時間40分短縮されました。現場やキャンプで「帰宅後にすぐ充電して翌日また使いたい」というシーンで、この短縮は日常的に効いてきます。
⑤ ドレンコックの大口径化
UL18DBのドレンコックは小径のため、庫内を水洗いした後の排水に時間がかかるという声がありました。UL18DCではドレンコックが大口径化され、水抜きがすばやくできるようになっています。お手入れが面倒で後回しにしがちという方も、大口径ドレンコックなら掃除のハードルが下がります。
UL18DBとUL18DBAの違い:25Lのまま「使いやすさ」を全面改良
UL18DBAはUL18DBの後継として登場した25L改良版です。容量はそのままに、UL18DCで採用された改善をすべて取り込みながら、さらに使いやすさを追求しています。「25Lの容量が必要だがUL18DBは古い、UL18DBAとどう違うのか」という疑問にお答えします。
① 最大温度差60℃に対応(UL18DCと同様)
UL18DBでは最大温度差30℃の制限がありましたが、UL18DBAは最大温度差60℃に対応。25Lの大容量を保ちつつ、冷蔵と保温の同時使用が可能になりました。複数人分の冷たい飲み物と温かい食事をまとめて1台に収めたいファミリーキャンパーや、現場で大人数分を管理したい方に最適です。
② DC12V出力ソケット・USB-C端子の新搭載
UL18DBになかったDC12V出力ソケット(最大120W)とUSB-C急速充電端子(最大20W)が追加されています。25Lの大容量を持ちながら、ポータブル電源としても活躍します。別売のHiKOKI純正ケトルでお湯を沸かせるのは、25L版のUL18DBAならではの余裕ある使い方です。
③ 大容量バッテリー(BSL36B18X)が標準付属
UL18DBに付属するバッテリーはBSL36B18(4.0Ah)でしたが、UL18DBAにはBSL36B18X(第2世代マルチボルト蓄電池・36V4.0Ah/18V8.0Ah)が標準付属しています。第2世代になり18V換算の容量が大きくなっているため、バッテリーでの連続稼働時間が延びています。さらに最大2個まで同時装着できるため、長時間のアウトドアや停電時の備えとしてより安心して使えます。
④ バッテリー充電時間の短縮
UL18DBと比べてコンセントや車載電源接続時のバッテリー充電時間がさらに短縮されています(UL18DCと同等またはさらに改善)。充電のストレスを感じにくくなりました。
⑤ ドレンコックの大口径化・本体のみ販売なし
UL18DCと同様に大口径ドレンコックが採用されています。なお、UL18DBAはバッテリーセット販売のみで、本体のみ(蓄電池別売り)での購入ができません。すでに互換バッテリーを持っている方は注意が必要です。
UL18DCとUL18DBAの違い:「18Lか25Lか」が選択の核心
現在購入できる主要2モデル、UL18DCとUL18DBAの違いは実質的に「容量(18L vs 25L)」と「本体サイズ・重量」が中心です。
機能面ではどちらも最大温度差60℃・DC12Vソケット・USB-C急速充電・大口径ドレンコックを搭載しており、使い勝手の基本は同等です。バッテリー連続稼働時間はUL18DCのほうが長い傾向にあります(UL18DCのほうが容量が小さい分、冷やす空間が少なく消費電力を抑えやすい)。
| 比較項目 | UL18DC(18L) | UL18DBA(25L) |
|---|---|---|
| 庫内容量 | 18L | 25L(7L多い) |
| 本体幅 | 553mm(コンパクト) | 653mm(100mm大きい) |
| 500mLペットボトル収納(仕切板なし) | 立てて20本 | 立てて25本 |
| 2Lペットボトル収納(仕切板なし) | 立てて4本 | 立てて6本 |
| 付属バッテリー | BSL36B18(36V2.0Ah/18V4.0Ah) | BSL36B18X(第2世代・36V4.0Ah/18V8.0Ah) |
| 本体のみ購入 | 可(NMモデル) | 不可(バッテリーセットのみ) |
| バスケット最大設置数 | 2個 | 2個(同じ) |
| 最大温度差・USB端子・ドレンコック | 60℃・USB-C(最大20W)・USB-A・DC12V出力・大口径(両モデル共通) | |
UL18DC(18L)がおすすめな人
「1日の現場・ソロキャンプで必要な飲み物と食料を管理できれば十分」という方には、軽量コンパクトなUL18DCが日々の相棒になります。
- 軽自動車やコンパクトカーへの積み込みをラクにしたい(幅553mmのスリムなボディ)
- 1人または少人数で使う・積む量が少ない(18Lで十分)
- 持ち運びや移動が多く、できるだけ軽くしたい(UL18DBAより約1.4kg軽い)
- すでにHiKOKI互換バッテリーを持っていて、本体のみで安く購入したい
- 連続稼働時間を少しでも長くしたい
UL18DBA(25L)がおすすめな人
「大容量で家族や仲間と一緒に使いたい・現場で大人数分をまとめて管理したい」という方には、25Lの余裕が快適さを変えます。
- ファミリーキャンプや複数人のアウトドアで大量の食材・飲み物を持ち込みたい
- 現場での複数人分の飲み物・食料をまとめて管理したい
- 2Lペットボトルを6本立てて入れたい・大容量コンテンツを運びたい
- 大容量バッテリー(BSL36B18X)を標準で手に入れたい
- 保温と冷蔵を同時に、より大きな庫内で使い分けたい
よくある疑問
Q:UL18DBは今でも買えますか?
UL18DBは現在生産終了・新品在庫もほぼない状況です。中古品は市場に出回っている場合がありますが、2部屋間の最大温度差が30℃に限られるため、冷蔵と保温の同時使用はできません。これから購入するならUL18DC(18L)またはUL18DBA(25L)を選ぶのが賢明です。
Q:バッテリーを2個装着するとどれくらい長く使えますか?
HiKOKIコードレス冷温庫はバッテリーを最大2個同時に装着でき、稼働時間を延ばすことができます。おおまかな目安として、5℃設定でバッテリー1個装着時が約18.5時間(BSL36B18使用時・HiKOKI公式比較値)とされており、2個装着すれば単純計算でその倍程度まで延びます。実際の稼働時間は外気温・設定温度・庫内の充填量によって変わります。
Q:停電や緊急時の非常用冷蔵庫として使えますか?
はい。AC100V・DC12V・蓄電池の3電源に対応しており、停電時は蓄電池に切り替えてそのまま使い続けられます。UL18DBAのBSL36B18X(5.0Ah)2個装着では長時間の備えに使えます。なお、供給電源が遮断された場合でも、再通電時に冷温庫の電源が自動で復帰する機能が搭載されているため、電源の切り替えを意識せずに使えます。
Q:室外で雨の中でも使えますか?
3モデルとも生活防水(防沫形)に対応しています。ただし、小雨程度であれば問題ありませんが、強雨になる前に屋根のある場所へ移動させてください。また、AC100V・DC12V電源利用時は防水用ジャックカバーを外して接続するため、この状態では防水性能は発揮されません。防水が有効なのは蓄電池使用時のみです。
まとめ:UL18DB・UL18DC・UL18DBAの違い
3モデルの違いをまとめると、次のとおりです。
- UL18DB(初代・25L):業界初の2部屋モードを引っ提げた先駆け。ただし2部屋間の最大温度差は30℃まで・USB-C端子やDC12V出力なし。現在新品の購入はほぼ不可。
- UL18DC(18L・コンパクト版):最大温度差60℃・USB-C急速充電・DC12V出力・大口径ドレンコックを搭載しつつ幅100mm短縮・約1.4kg軽量化。車載しやすく軽い。
- UL18DBA(25L改良版):UL18DBの大容量を残しながらUL18DCの改善を全面搭載。第2世代マルチボルト蓄電池BSL36B18X(36V4.0Ah/18V8.0Ah)標準付属。バッテリーセット販売のみ。
「コンパクトに、軽く、車載しやすく」を優先するならUL18DC(18L)、「大容量・ファミリー使用・現場の大人数対応」を優先するならUL18DBA(25L)が向いています。どちらも最大温度差60℃の2部屋モードで、冷蔵と保温を同時に快適に使えます。キャンプでも現場でも、1台あるだけで「冷たいもの・温かいもの」の両方が手元に揃う体験は、一度使うと手放せません。
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