メタクエストって何?って人のためにカンタンに説明すると、旧FacebookであるMetaが開発したVRコンテンツを楽しむためのVRヘッドセットで、頭部に装着して視聴すれば今までに感じたことのないようなバーチャルな体験ができます。
VRゴーグルの中にはゲーム機と接続しないといけない機種もありますが、メタクエスト3と3Sは外部機器を必要としないスタンドアローン型で、2024年に手軽に買えるモデル3Sが新発売されました。
本記事では、VRゴーグルが気になって仕方のないあなたのためにメタクエスト3と3Sの違いについて超絶わかりやすく解説します。
結論から言ってしまうと、メタクエスト3と3Sの違いは価格以外ではレンズと解像度の違いです。本文で詳しく解説しますね。


メタクエスト3と3Sの主な違い

メタクエスト3と3Sの主な違いとして、価格面では廉価版である3Sのほうが購入しやすく、最安(128GBモデル)では5万を下回ります。
性能面では、まずレンズの形状が違います。メタクエスト3に使われているものはパンケーキレンズと言って、目の負担が優しいだけでなく、スリムな形状で最高の映像を体験できます。
対して、メタクエスト3Sに使われているものはフレネルレンズというレンズに水の波紋が広がったような形状のレンズで従来の光学レンズの曲面を同心円状の溝に置き換えたもの。
メタクエストに使われているレンズはどちらも薄型のものですが、メタクエスト3のほうがより薄型で画質のよいパンケーキレンズが採用されています。
メタクエスト3 | メタクエスト3S | |
価格帯 | 81,400円(512GB) | 48,400円(128GB) |
レンズ | パンケーキレンズ | フレネルレンズ |
レンズ位置調整 | 53~75mm | パーツで調整 |
解像度 | 2064×2208 | 1832×1920 |
視野 | 水平110度 垂直96度 | 水平96度 垂直90度 |
とはいえ、VRゴーグルの購入をガチで考えている人にとっては、メタクエスト3と3Sのレンズに違いが気になって仕方ないはず。
VR映像の見えやすさに直結するので、もうちょっとだけレンズの違いについて解説します。
視野角が広ければ広いほど自然な視野に近づくことから、視野角は水平にも垂直にも広いほうが映像体験の質は高まります。


パンケーキレンズ | フレネルレンズ | |
視野の外縁 | 隅々まで高精細 | 粗さが見える |
中心以外の文字 | 視野の端でも認識可能 | 読めないレベル |
装着精度 | 眼球がレンズの中央から 多少ズレても影響無し | 眼球がレンズの中央に ないと綺麗に見えない |
パンケーキレンズのほうが視野角が広く解像度も高いので、見る人によっては完全に別物になります。
その違いは、一度パンケーキレンズのVRゴーグルを使ってしまったらもうフレネルレンズでは我慢できない!と思わせられるほど。
一方で、パンケーキレンズでもメリットだけというわけではなく、デメリットもあります。
メタクエスト3と3Sの違いをハッキリと理解するためにはレンズのデメリットも知っておくべき。
メタクエスト3Sのフレネルレンズは本来虫眼鏡のような凸型のレンズを同心円状に細かく分割することでコンパクト化したレンズなので合わせレンズではなくシンプルな構造をしています。
メタクエスト3のパンケーキレンズは簡単に言うと薄型のレンズとハーフミラーの働きをするレンズを組み合わせた構造をしていて、目に光が届くまでにフレネルレンズの1回の反射に対してパンケーキレンズは2回反射します。
反射回数が多いということは、それだけ歪みや収差(像のボケ)が起こりやすいとうこと。
パンケーキレンズ | フレネルレンズ | |
レンズ数(少ないほうが 反射による歪みが少ない) | 2枚 | 1枚 |
減光 | レンズが多い分目に 届く光が減少する | 減光は最小限 |
コントラスト | 漆黒が苦手 | 黒が苦手 |
つまり、パンケーキレンズのほうが薄型で視野角が広い反面、歪みが起こりやすいため、それを抑えるためにより高度な映像処理が必要になるということなので、メタクエスト3のほうがより高価で高画質、高性能なんですね。
実際、メタクエスト3の設計は高評価で、パンケーキレンズによって起こり得る映像の歪みをあらかじめ歪ませておくことによって歪み前の映像に近づける処理がされているのでほとんど気になることはありません。
メタクエスト3と3S基本スペックの違い

メタクエスト3と3Sの基本スペックの違いでは、ストレージ容量の違いの他、解像度やバッテリー容量、付属品の数が違います。
付属品では、メタクエスト3ではちょうど目にかぶさる部分が調整可能なのに対して、メタクエスト3Sでは固定式なため、メガネ着用者用にスペーサーが付属しています。
メガネのデザインにも幅広く対応できるメタクエスト3のほうが失敗しなさそうですね。
ちなみに、メタクエストのストレージ容量の中には初期からインストールされているシステムファイルがあり、容量で約30GBほど使用しています。
ストレージ容量は後から増設することはできないので、多いほうを買っておくと後から後悔しませんし、万が一売却することになっても需要は多いので安心です。
メタクエストのVRゲームを買って、インストールするときは10GBだったとしても、アップデートや追加コンテンツなどでだんだんと容量が増えてくることがあるので、長くメタクエストを楽しみたい人はストレージ容量は大きいほうを買っておきましょう。
メタクエスト3 | メタクエスト3S | |
ストレージ容量 | 128GB、512GB | 128GB、256GB |
解像度 | 2064×2208 | 1832×1920 |
プロセッサ/メモリ | Snapdragon XR2 Gen 2/8GB | Snapdragon XR2 Gen 2/8GB |
MRゴーグル ゴーグルを通して現実世界を 見るカメラ機能 | カラーパススルー | カラーパススルー |
重さ | 515g | 514g |
付属品 | ①ヘッドセット ②調整可能な接顔部 ③コントローラー×2 ④手首ストラップ×2 ⑤電源アダプター ⑥充電ケーブル | ①ヘッドセット ②接顔部 ③メガネスペーサー ④コントローラー×2 ⑤手首ストラップ×2 ⑥電源アダプター ⑦充電ケーブル |
保証期間 | 1年間 | 1年間 |
メガネのデザインによっては干渉してしまうことがあるので、調整可能なパーツがついていると安心ですが、別売りのアクセサリーで対応も可能です。
また、VRゲームをする上で絶対に気にするべきポイントは、充電時間と連続使用時間です。
メタクエスト3 | メタクエスト3S | |
バッテリー容量 | 5060mAh | 4324mAh |
最大使用可能時間 | 平均2.2時間 | 平均2.5時間 |
充電時間 | 約2.9時間 | 記載無し |
充電方法 | USBタイプC | USBタイプC |
メタクエストは充電しながらVRゲームを楽しむことができるのですが、安物の充電ケーブルと使うと端子の破損やケーブルの断裂が頻繁に起こるので多少高くても快適なプレイのために耐久性と品質を兼ね備えたAnker製が最適解です。


メタクエスト3と3Sセンサーの違い
メタクエストのVRゴーグルの全面にはカメラとセンサーがついていますが、これで何ができるかというと、VRゴーグルを装着したまま外のリアルの視界を見ることができます。
これによって、VR=仮想現実とは違ったMR=複合現実を使ったコンテンツを楽しむことができるというわけですね。
VRゴーグル全面のメタクエスト3と3Sの違いは、深度プロジェクターが搭載されているかどうかです。
深度プロジェクターが搭載されているメタクエスト3のほうが、MR映像に奥行きが出てより立体感のある体験ができます。
メタクエスト3は画面いっぱいVRを楽しみたい人向け
メタクエスト3の売りはやはり視野角の広さと解像度の高さです。同じVRゲームをしたとしても、パンケーキレンズの見えやすさに加えてメタクエスト3本来の高性能な映像処理で映るものすべてが美麗です。
メタクエスト3を選ぶ人は、ゲームを楽しむために妥協しない人なので、ストレージも最大の512GBがいいです。
VRで大容量のデータを使うゲームだと、1タイトルで100GB近く使用するものもあるので、長く使えば使うほどストレージが多くてよかったと思うはずです。

メタクエスト3Sは初めてVRを楽しむ人向け
メタクエスト3Sは、まさにVRゴーグルの入門機と言えるスペックで、中途半端に安すぎるものを買って後悔するくらいならこっちを買ってVRの良さを実感するべき。視野角も十分広く、映像処理も高性能なのでコスパで言うと最強クラスです。
スタンドアローンで動くVRゴーグルでは最強クラスのコストパフォーマンス、しかも、人気があるからもし気に入らなかったらメルカリに出品するのもアリです。

メタクエスト3と3Sの違いまとめ

ここまででメタクエスト3と3Sの違いについてわかりやすく解説しましたので、最後にざくっとまとめて振り返ってみます。
共通して言えることですが、バッテリーの充電をしながらプレイすることが多いと思うので、長めで耐久性の高いケーブルと電源コードを一緒に買っておいてくださいね!
- 視野角が広い:水平110度・垂直96度
- 視野の外縁も高精細で見やすいパンケーキレンズ
- 映像処理も高性能で映像の歪みさえも正してくれる
- VRゴーグルの定位置に眼球がきていなくてもよく見える
- 視野角がそこそこ広い:水平96度・垂直90度
- 視野の中心付近が高精細でプレイを楽しめる
- 中途半端なVRゴーグルよりも高性能で良コスパ
- 安価にプレイタイトルを楽しめる


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